【涙の理由】
皆さんこんにちは、茂木欣一です。今回からこのページで色々と自由に文章を書くことにしました。つい最近まで、ドラム・マガジンという雑誌で毎月連載をさせてもらっていたのですが、文章を書くことによって自分自身を発見する瞬間が多くあるということを感じました。なのでリズムを刻むのと同様、文章も刻み続けて行こうと思っております。
さてまずは、バンド名の由来の話を。名前にtear=「涙」がついた理由とは何か!僕とギターのカトウ君の家は近く、リハーサルが終わるたび一緒に食事をしながら、よく音楽や人生の話をしています。昨年のとある夜、その時も色んな話をしていたのですが、彼はあるタイミングで、急に涙を流しながら音楽の話を熱く熱く語り出したのです(確かギター・ソロについての話だったような気がする!)。僕はその話の内容よりも、その時の彼の涙の流れ方の美しさに心を奪われてしまいました。
その頃スカパラのレコーディングをしていて、「スカパラって、曲につけてくる仮タイトル良いのいっぱいあるんだよなあ」とか考えていました。そんなスカパラの作品の中に"Pride Of Lions"という楽曲があるのですが、実はその曲の仮タイトルが"So Many Tears"でした。この仮タイトルに辿り着いたときに、あの時のカトウ君の涙が思い出されて、個人的にはすごくピンと来ました。「これしかない!」と。
でも1番自分の心で強く思っているのは、『流した涙の先には明るい光があると信じたい』ということです。これまでミュージシャン生活をして来た中で、様々な出会いや別れがありました。嬉しかったり悔しかったり寂しかったりで思わずこみ上がってきた涙、それらはすべて一生懸命生きている証である、と。だから涙は美しい。そうした気持ちを手放してはいけないと感じています。
そのような思いをSo many tearsの音楽に込め、大切に育てて行けるようにしたいです。おもいっきり楽しくやりたいね、皆さんどうぞヨロシクお願いします!!またお会いしましょう。
まもなく、泣きます
2010.8.16 Kin-ichi Motegi
(출처: http://www.somanytears.net/column.html)