의지할 곳 없는 천사(free board)



韓国ソウルの「空中キャンプ」でハナレグミ 2 days Live(2007年3月)

韓国ソウルにフィッシュマンズのファンが集まる「空中キャンプ」(フィッシュマンズのアルバムと同じ名前です)というカフェがあることは何年か前から知ってました。同じフィッシュマンズ・ファンとしてずっと行ってみたかった。実際に行けたのは2005年3月、Korea Japan Road Club Festivalというフェスの取材にソウルに出かけたとき。

ソウルの「空中キャンプ」にはこのとき2晩続けて遊びに行った。フィッシュマンズのファンとしては看板からうれしくなる。地下のお店に入るとテーブル席がいくつかあって、隅にはドラムセット。奥にはバー・カウンターがあって、CD棚もある。CD棚にはフィッシュマンズはもちろん、こだま和文、小沢健二、ハナレグミ、ナタリーワイズ、ソウルセットなど、フィッシュマンズ・ファンならその感覚をたぶん共有できるセレクションで埋まってる。もちろん流れている音楽もそういった音楽だし、3月15日近辺には日本各地と同じように「フィッシュマンズ・ナイト」が開かれる。僕が行ったときはその約10日後だったんだけどフライヤやポスターがまだ置いてあって名残を感じた。そのときもらったステッカー(“Are You Fish?”と書かれている)は今も僕のiBookに貼ってある。ここでハナレグミのライヴ観たいよね、と話したことがもうすぐ実現する!

2007年3月16日。新村(シンチョン)駅の8番出口から地上に出て、地図上の目印、教会を目指す。ネオンの十字架が導いてくれたおかげで約10分、迷うことなく「空中キャンプ」に到着。2年振り。「空中キャンプ」のあの看板を見てじーんとくる。

開場にはまだ時間があるようで、地下のお店へと続く階段には10人ぐらいのお客さんが並んで待っている。それもまたじーん。とりあえずドアを開け、高くんに再会。握手。リハを終えたハナレグミたちは外で食事をしているということで僕もいったん外に出て夕飯を食べることにする。

周りには焼き肉屋が多い。僕はひとりでも入りやすそうな店を探して路地へ路地へと歩く。写真のメニューが外にあった店に入り、写真を指さして注文した。豆腐をなんたらして作った「コンビジ」というものらしい。おいしい。これで4000W(500円)。ご飯には赤米も入っている。

おいしいコンビジを食べたあと、空中キャンプに戻ると、オープニング・アクトのLinus' Blanketが演奏中だった。カーディガンズっぽいかわいいポップス。最後の曲がフィッシュマンズだったはず。ああ、メモがどこかにいってしまった(もしかしてメモしてなかったかもしれないけど)。

あとでボーカルのYeongene(かわいい!)に話を聞くと、ハナレグミを知ったのは去年、「THE LONG SEASON REVUE」が韓国の映画祭で上映されて、スクリーンの中で初めて観たそうです。特に好きな曲は「ナタリー」と冨田ラボの曲(「眠りの森」)。フィッシュマンズで好きな曲は、「baby blue」「いかれたbaby」「just thing」。彼女のソロ名義のアルバム、バート・バカラックへのトリビュートアルバム「me and my Burt」を頂きました。

ハナレグミの韓国、記念すべき1曲目は「マドベーゼ」。

2曲目の「家族の風景」、これはギターのイントロの時点で歓声が沸いた。約100人のお客さん。ハナレグミの曲を知ってる。続いて「大寒町」。ハナレグミをここに呼んだ高くんが通訳を務める。「日本の古い歌で、とても寒い町のことです」。ステージで通訳を必要としたのはこの場面だけ。あとは永積くんが紙に書いた韓国の言葉を読み、観客とコミュニケーション。まったく問題ない。歌に、言葉に、拍手や歓声や、あったかい突っ込みが飛び交う。「ハンキーパンキー」で曽我大穂が加わり、「僕モード君モード」でパーカッションのPスケがステージにあがる。「音タイム」で、原田郁子が呼ばれ、全員が揃う。

音楽ってほんとうにいいものだと思えた。そんなライヴだった。終演は12時44分(この時間だけはメモしてあった)。カーティス・メイフィールドの「People Get Ready」やボブ・マーリィの「Three Little Birds」も歌った(矢野顕子の「自転車でおいでよ」も)。でも、そんなスタンダード以外だけじゃなくて、ほぼ全曲、ハナレグミの歌はみんなにハミングされ、時には合唱され、手拍子され、僕らは歌を共有した。ここは異国で、ハナレグミはこの国で初めてのライヴなのに。「踊る人たち」や「ジャマイカソング」で僕らは踊る。「スパゲティのびのび」のコール&レスポンス。アンコールはくるりの「男の子と女の子」、スーパーカーの「ラッキー」、「サヨナラCOLOR」、フィッシュマンズの「いかれたBaby」。「サヨナラCOLOR」と「いかれたBaby」の大合唱は信じられない大きさ、熱さだった。

僕は1996年のTHE BOOMブラジルツアーから、これまで何度か日本のミュージシャンの異国でのライヴを観てきた。3000人を圧倒したkiiiiiiiのタイ・バンコクでのステージもすごかった。メキシコ・グアナファトでのMIYAZAWA-SICK、ポーランドでの「島唄」の熱狂。どれも忘れられない体験。でも、この夜、空中キャンプで観たハナレグミのライヴはそのどれとも違う。異国でもここがホーム。歌が浸透していて、共有する。ハナレグミの歌を僕もソウルのお客さんも一緒に、楽しむ。そこではもう「外国」なんて意識はない。

終演後の空中キャンプでの打ち上げは午前3時ごろまで。

3月17日。

3月15日はフィッシュマンズのボーカル、佐藤伸治の命日。1999年から毎年その時期はフィッシュマンズ・ナイトって決まってる。今回、韓国に来る前日も吉祥寺のフィッシュマンズ・ナイトに行ってきた。空中キャンプのスタッフの何人かとは2005年夏、北海道のRISING SUN ROCK FESTIVALで会ってる。フィッシュマンズは僕らの共通言語。

空中キャンプの扉を開けると、ELENAという韓国の女性シンガーのステージだった。バンド編成でボサノヴァ的。最後の曲は「感謝(驚)」。

彼女にあとで話を聞くと、1990年代にソウルのこのホンデや新村に海外の音楽マニアが集まっていて、その中でもイギリス、日本の音楽が流行ったそうだ。日本の音楽ではフリッパーズ・ギターやフィッシュマンズ。ELENAも日本語で「感謝(驚)」を歌ったけど、音楽を通じて日本語を覚えた人も多いそうです。他に好きなフィッシュマンズの曲は「Every Day, Every Night」「Melody」。

次のバンドは、ファンク。キーボード兼ボーカル、パーカッション、ベース、ドラム。ボーカルはどこか板尾似。ベースとドラム(栗山千明似でクール!)が女性。踊る! 最後の曲でたまらずPスケがパーカッションで参加。

前夜よりも観客は多い。

ハナレグミの一曲目は「音タイム」。「ジャマイカソング」「ドレミレゲエ」で合唱が続く。飲んでいた曽我大穂が6曲目にしてトイレ。即興で永積くんが歌いだした「ダイホがトイレ」をみんなで繰り返す。前夜より韓国の言葉によるMCが増えてる。客席からは「カワイー」などの日本語が飛ぶ。トイレから戻ってきた大穂が「Walking in the Rythem」とつぶやいた瞬間に沸き起こった歓声。永積くんのギターの弦が切れ、交換している間に郁子ちゃんが歌い出した「Every Day, Every Night」の信じがたい美しさ。復帰した永積くんが加わって「No Woman, No Cry」へ。ここは韓国。だけど、みんなで一緒に歌う。奇跡のような夜。

フィッシュマンズ、ハナレグミ、音楽の素晴らしさ。ライヴの最中、何度も永積くんは「空中キャンプ、空中キャンプ」と叫んでたけど、こんな素晴らしい場を作ってくれたスタッフに感謝。

ライヴが終了したのは午前2時ぐらい。前夜以上にハグと握手をみんなと繰り返す。そのままDJの流すフィッシュマンズで僕らは踊る。午前3時の「Walkin'」。踊りの輪の中心には今日の主役がいた。



(출처: https://note.mu/tuktukcafe/n/na14cc187a63d )

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